役員挨拶

日本歯科医学会連合 副理事長
松村英雄(日本大学歯学部)

 今期の総務,政策連携渉外委員会,歯科技工士学術活動支援ワーキンググループ,歯科医学用語検討ワーキンググループ,当法人機関誌Asian Pacific Journal of Dentistry編集ほかを担当させていただいております,日本大学の松村です。当法人は設立以来種々の事業を展開してまいりましたが,引き続き会員学会,団体の皆様が歯学のさまざまな分野で連携できる体制を構築してまいります。
 本年は,健康保険改定の年ですが,当法人が日本歯科医学会への協力事業として実施している医療問題関連事業の報告書等を根拠として,複数の医療機器,技術等が6月から保険適用となります。会員学会,団体構成員の皆様からあらゆる種別の論文を投稿いただけるオープンアクセスの学術雑誌2誌も内容を拡充してまいります。今後とも,ご指導,ご鞭撻を賜りますよう,どうぞよろしくお願いいたします。


日本歯科医学会連合 副理事長
宮﨑 隆(昭和大学国際交流センター)

 日本歯科医学会連合は住友理事長のリーダーシップの下,各種常置委員会やワーキングチーム,グループを中心に活発な活動を続けています。
 長引くコロナ禍で参集型の講演会やワークショップの開催が難しくなりましたが,当法人ではオンラインで各種フォーラムを成功裏に開催してきました。これら当法人の行事については,これまでホームページで紹介すると同時に,会員学会事務局宛てに情報提供をしてきました。
 さらに能動的に会員学会に当法人の事業や行事を紹介するために,企画広報委員会では昨年9月からメールマガジンを毎月発行しています。会員学会の事務局から各学会構成員に情報伝達がスムーズに行われており感謝申し上げます。各学会から他の学会への案内についても,当法人のメールマガジンを活用していただきたくお願い申し上げます。
 当法人のホームページについては,各委員会活動が記録として見えるように若干の修正をしました。今年度は英文ホームページの改変を行う予定です。
 当法人の活動を広く社会にアピールするために引き続き工夫していきたいと考えていますので,皆さまから建設的なご意見を頂戴できれば幸いです。


日本歯科医学会連合 専務理事
柳井智恵(日本歯科大学附属病院)

 前期に引き続き専務理事を拝命いたしました日本歯科大学の柳井智恵です。今期も住友理事長の指揮のもと,当法人の事業活動を円滑に推進できますよう尽力いたします。何卒,ご指導,ご支援の程,よろしくお願い申し上げます。
 また,担当する国際活動委員会では,会員学会のグローバル人材の育成を支援する多様な取り組みを実施してまいりました。今期はコロナ禍およびその後の期間に海外留学された会員の先生方対象にアンケートを実施し,留学経験に関する状況調査および留学先の情報収集など,パンデミック下での海外留学に関する参考資料としてまとめる予定です。臨時委員会では,新型コロナウイルス感染症対策チーム,顎骨骨密度デンタルエックス線画像診断に関する検討ワーキンググループ,および医療ニーズマッチングワーキングチームの事業をしっかりサポートしてまいります。
 さらには,英文機関誌Asian Pacific Journal of Dentistryの発刊を通じて,国内外に向けて当法人の事業活動や会員団体の研究成果等を発信できる体制作りを充実させていきたいと考えております。ぜひ多くのご投稿をお待ちしており,どうぞよろしくお願い申し上げます。


日本歯科医学会連合 理事
五味 一博

 令和3年に日本歯科医学会連合において常置委員会として承認されましたICT活用委員も今期で3期目となりました。ICTを用いた新たな社会がCOVID-19の感染拡大を機に広まり,歯科界にもその大きな波が押し寄せてきました。令和4年度には,各会員学会がどの様にICTを活用しているかについてのアンケート調査を行いました。その結果,多くはZoomやWebinarなどでの会議や講習会が主体であり,今後どのようにICTを活用するかについては手探りの状態のようでありました。また,アンケート調査結果から比較的規模の小さな学会ではオンデマンドの研修会あるいは講習会開催を行おうにも費用的な問題が大きく,ICT活用の障害になっていることが判明しました。この対応として,日本歯科医学会連合では今年度中に安価なオンデマンド研修会貸し出しシステムを運用いたします。これにより会員学会の研修会を現地開催だけでなくオンデマンドでも受けられる環境を提供することで各学会の会員サービスならびに会員の維持,増加に貢献できることを期待しています。また,WEB上でのワークショップマニュアル作成についても基幹ツールをZOOMに絞ってWEBワークショップマニュアルの作成を進めています。これらの活用により,活発で,かつ効率の良い学会活動が可能な環境を作り上げることができればと考えております。
 今年度の目標はChatGPTに代表されるAIをどの様に歯科界に応用していくかについてとなります。令和5年度に各会員学会に対しAI導入状況についてのアンケート調査を実施したところ,すでにAIを用いた診断等の対応をはじめた学会がある一方で,多くの学会ではAIの重要性については理解しているがAIに対する知識不足,AIを用いた事業を実施するために必要なAIパートナー企業が分からないなどの意見を頂きました。これらの点を踏まえて日本歯科医学会連合では,AI係わる情報発信を会員学会に対して行っていきたいと考えています。宜しくお願いいたします。


日本歯科医学会連合 理事
関根秀志(東京歯科大学歯学部)

 一般社団法人日本歯科医学会連合,昨年度に引き続き理事を務めさせていただくこととなりました東京歯科大学,関根秀志です。現在,当法人は住友雅人理事長のもと,鋭意活動を継続しております。わたくし自身は微力でございますが日本歯科医学会連合の活動に役立てましたらと考え,努力してまいる所存です。なにとぞご指導のほど,引き続きよろしくお願いいたします。
 昨年,一年間,政策連携渉外委員会に置きましては,歯科医療の諸問題の検討と当法人としての意見集約,対外的折衝活動に接してまいりました。中でも,歯科医学用語検討ワーキンググループにて,歯科医師国家試験あるいは,歯科衛生士,歯科技工士の試験に用いられる用語について,あらためまして様々な課題があることを認識いたしました。適切な用語の統一を目標として,今後も取り組んでまいります。
 また,日本歯科医学会連合雑誌編集担当といたしまして,通年の活動を経験させていただき,オンラインでの論文発行,公開,そして年末には年間をまとめる内容での冊子製作,発行の作業を拝見させていただきました。今後は,本会雑誌で取り上げます題材にも積極的に関わり,より質の高い雑誌編集に寄与することができましたらと考えている次第です。
 今後とも,変わらずのご指導,ご鞭撻をお願い申し上げます。


日本歯科医学会連合 理事
田村文誉(日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック)

 前期に引き続きまして,理事,将来構想推進委員会副委員長,医療職連携委員会担当役員,商標登録ワーキンググループ委員長,担当役員,専門歯科技工士制度検討ワーキングループおよび専門歯科衛生士制度検討ワーキンググループの担当役員を務めさせていただいております,日本歯科大学の田村文誉です。多くの業務に関わらせていただき,その責任の重さを痛感してまいりました。
 新しいところでは,将来構想推進委員会および商標登録ワーキンググループとして,大きな2つの活動を行ないました。1つめは,日本歯科医学会連合のマスコットである「ハビルちゃん」が,協賛企業を訪問する動画を作成いたしました。是非ご覧ください(https://www.jdats.jp/2024_shabon_habiru/)。これは,今後もシリーズ化していく予定です。また,2つめとして本年5月に開催されました第62回日本小児歯科学会大会において,日本歯科医学会連合のブースを準備していただき,ハビルちゃんの広報活動をいたしました。ハビルちゃんが,国民の口腔機能の健康を応援するマスコットであることを,これからも広く周知して参りたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。


日本歯科医学会連合 理事
二階堂 徹(朝日大学歯学部)

 令和5 (2023) 年~令和7 (2025) 年の2年間に倫理利益相反委員会の委員長を拝命いたしました。本委員会に所属し,委員長を拝命する責任の重さをひしひしと感じております。日本歯科医学会連合の常置委員会として,「大型研究推進委員会」や「臨床研究支援委員会」などがあり,日本歯科医学会連合としての研究活動が活発化することは確実です。そのような状況では,研究に関連した倫理,利益相反の事案が発生し,当委員会としての判断が必要な場面も出てくることが予想されます。幸いにも当委員会には,宮﨑隆副委員長をはじめ,大変重厚な委員のメンバー構成となっておりますので,各事案について委員会として慎重かつ円滑に対応したいと考えています。本委員会はけっして新しい課題に取り組むような組織ではありませんが,国民に信頼される研究活動と情報発信を支えるフレームとしての役割をしっかり担っていきたいと考えております。ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。


日本歯科医学会連合 理事
山城 隆(大阪大学大学院歯学研究科)

 大型研究推進委員会を担当させていただいております大阪大学の山城隆でございます。大型研究推進委員会では,これまで同様,会員の皆様にとって有益な情報を発信できるよう,大型予算研究を推進するためのシンポジウムを開催いたします。本委員会は,日本医療研究開発機構(AMED)が目標とする,オールジャパンでの医薬品,医療機器,再生医療の開発の実現に向け,歯科医療分野の医療研究開発費獲得を支援するために,平成28 年に設置されました。
 最近では,医療分野の進歩に伴いAMED自体の支援体制が変化しています。特に,ヘルスケアの重要性が深く認識され,健康の維持と増進だけでなく,疾病の予防や共生に資する取り組みが推進されています。歯科領域でも,ヘルスケアによる生活習慣の改善が生活習慣病など様々な疾病の発生を抑えることを示唆する報告があり,期待されています。また,AMEDに加え,様々な臨床研究を支援する体制が構築されており,このような支援の活用により,歯科医学がさらに発展することが期待されます。とくに,歯学の分野でも情報科学の進歩により,様々な診療情報のデジタル化やそれに伴う診療ビッグデータの解析が大きな課題となっており,これらの取り組みとそこから得られる成果に期待が高まっています。
 本年度も,大型医療研究推進フォーラムを通じて,今歯科分野で課題とされている解決すべき技術課題や研究課題,シーズやニーズを共有し,出口戦略も見据えた大型研究の推進や,さらには研究の裾野がさらに拡がることを念頭に置いた情報提供をしたいと考えております。ご支援の程,よろしくお願い申し上げます。


日本歯科医学会連合 理事
依田哲也(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科)

 医療安全調査委員会担当しております。当法人は学術団体である会員学会を統括し,学術的根拠の確立や歯科医療技術の革新,国際連携の推進を実行するという大きな使命とともに,歯科医学と歯科医療に係る学術団体の立場から日本医療安全調査機構に参画し,医療事故調査制度等への協力と支援を通じて医療の安全に寄与する責務も担っております。
 医療事故調査制度は,医療事故による死亡案件が発生した医療機関において院内調査を行い,その調査報告を民間の第三者機関(医療事故調査・支援センター)が収集,分析することで再発防止につなげるための制度です。当法人では,医療事故発生時の初期対応,院内調査による情報収集と報告等について,毎年,日本歯科医師会と連携して講義,ディスカッション,小テスト等による医療事故調査制度研修会も実施し,機構からも高い評価をいただいております。死亡事故の様な重大案件以外にも,歯科の日常臨床で発生する様々な医療事故にも目を向け,安全な歯科医療の一助になればと思っております。当法人の活動にご協力の程,どうぞよろしくお願いいたします。


令和6 (2024) 年5月20日

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一般社団法人 日本歯科医学会連合