役員挨拶

日本歯科医学会連合の企画広報委員会

川口 陽子
日本歯科医学会連合 副理事長
川口 陽子(東京医科歯科大学 名誉教授)

 日本歯科医学会連合(以下,学会連合)は,平成28 (2016) 年4月に一般社団法人として設立されました。学会連合は,歯科口腔領域の45の専門学術団体(以下,会員学会)から構成される組織です。会員学会は専門領域に細かく分かれて研究,教育,臨床に関する学術活動を行っていますが,学会連合はそれらの団体を統合した歯科の総合的な学術団体として,法人格をもって対外的な情報発信や活動を行っています。会員学会に所属する歯科医師等の延べ人数は約13万名です。しかし,一人が平均して3-4個の学会に所属しているため,学会連合の実質的な構成員総数は39,940名となっています。
 学会連合は設立から6年が過ぎようとしていますが,その認知度はまだまだ低く,約120年もの長い歴史を有する日本歯科医学会と混同している方が多いのが実状です。これまでの学会連合の広報活動が不十分であったことを深く反省しております。
 そこで,今期の企画広報委員会では,ホームページの大幅な改訂作業に取り組んでおります。最初に,これまでの学会連合のホームページの閲覧履歴に関する調査を行いました。調査した約2か月間に3万件以上の閲覧件数があり,特に新型コロナウイルス感染症の関連情報に対する閲覧数は2万件を超えていました。また,前期の委員会で作成したEnglishページには米国など海外諸国から100件以上の閲覧がありました。また,モバイル機器を使用した閲覧が全体の約85%と,PCやタブレットの利用より多いことが分かりました。
 そこで,以下の3点を基本コンセプトに,現在,学会連合ホームページの改訂と構成変更を検討しているところです。

① 学会連合を構成する会員学会を主な視聴対象とした内容にする。
② 学会連合からの情報提供及び会員学会間の情報交換ができるようにする。
③ モバイル端末で閲覧できる画面構成にする。

 各学会はそれぞれ独自のホームページで情報提供を行っていますが,その学会の会員が主な閲覧者で,非会員である他の専門領域の歯科医師等が閲覧する機会は意外と少ないのではないかと思います。しかし,学会連合ホームページとリンクすれば,該当学会の非会員の人たちにも容易に情報提供を行うことが可能となります。各学会が新規会員の入会促進や学会情報等の提供を行う場として利用できるように,学会連合ホームページ上に会員学会の最新情報を掲載して相互に交流できるように,現在,調整を行っております。すでに各学会にはご案内を差し上げておりますが,次年度に関する最新情報のご提供につきまして,ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
 すべての会員学会は毎年機関誌を発行していますが,近年は,冊子体ではなく電子ジャーナルとして機関誌の発行を行うところも多くなり,専門領域の学術研究論文が広く公開されるようになってきています。特に,英文による電子ジャーナルの発行を行っている学会では連合のEnglishページと連動することで,外国の研究者からのアクセスも多くなり,国際的な評価が高くなることも期待できます。
 連合組織としての特徴を生かし,多くの会員学会の皆さまのお役に立てるように,令和4 (2022) 年4月から学会連合ホームページを刷新する予定です。ご意見,ご要望がありましたら,遠慮なく事務局までお知らせください。

令和4 (2022) 年2月1日

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一般社団法人 日本歯科医学会連合