役員挨拶

日本歯科医学会連合 副理事長
松村英雄(日本大学歯学部)

 前期に引き続き副理事長を拝命いたしました日本大学の松村です。今期は総務,政策連携渉外委員会,編集ほかを担当させていただきます。当法人は設立以来種々の事業を展開してまいりましたが,役員4名が日本歯科医学会と同一であった前期までに両団体の事業を峻別し,引き続き連携できる体制の構築を続けてまいりました。
 これに加えて,日本歯科医師会と日本歯科医学会連合が主体となって設立された日本歯科専門医機構の運営が軌道に乗り,機構認定の歯科専門医制度が確立,充実されるに至りました。したがいまして,今期の当法人は,日本歯科医師会,日本歯科医学会,日本歯科専門医機構等の関係諸団体とより一層の連携を保ちつつ,会員学会と団体を支援するさまざまな活動を行う計画です。特に本年は,会員学会,団体構成員の皆様からあらゆる種別の論文を投稿いただけるオープンアクセスの和文雑誌と英文雑誌を設定いたしました。今後とも,ご指導,ご鞭撻を賜りますよう,どうぞよろしくお願いいたします。


日本歯科医学会連合 副理事長
宮﨑 隆(昭和大学国際交流センター)

 今期,副理事長を拝命した宮﨑隆です。学会連合が発足して間もないころ,一期だけ理事を務めさせていただきました。久しぶりに戻ってきた感じがしますが,住友理事長のリーダーシップのもと,学会連合の活動が非常に活発になっていることを実感しています。企画広報委員会を担当いたします。川口前委員長のもとで,ホームページが一新されましたので,さらに充実を図ります。また,メーリングマガジンを発行いたします。学会連合のプレゼンスが歯科界や社会に浸透するように,引き続き広報に力をいれますので,よろしくお願い申し上げます。


日本歯科医学会連合 専務理事
柳井智恵(日本歯科大学附属病院)

 この度,第5期日本歯科医学会連合の専務理事を拝命いたしました,日本歯科大学の柳井智恵です。現在,学会連合は住友理事長の指揮のもと,常置委員会,臨時委員会等で多くの事業を展開しており,任命された大役の重責を感じております。微力ながら当法人の事業活動を円滑に推進できますよう尽力いたしますので,何卒,ご指導,ご支援の程,よろしくお願い申し上げます。
 今期は,常置委員会の国際活動委員会委員長を担当することとなりました。国際潮流に対応すべく歯科界においても,高度な専門性の構築,国際ネットワークの拡充など,グローバル社会に向けた人材育成が重要と考えられています。本委員会は第4期を引継ぎ,国際交流や海外留学の情報提供に取り組んで参ります。また,臨時委員会では,新型コロナウイルス感染症対策チーム,顎骨骨密度デンタルエックス線画像診断に関する検討ワーキンググループ,および医療ニーズマッチングワーキングチームの担当役員を拝命いたしました。これらの委員会はいずれも医療分野で最重要な課題を担っております。委員会の事業をしっかりサポートしていきたいと思いますので,ご協力の程,よろしくお願い申し上げます。
 また,当法人の和文機関誌であります日本歯科医学会連合雑誌のほかに,本年は英文機関誌Asian Pacific Journal of Dentistryの発刊を予定しており,国内外に向けて当法人の事業活動や会員団体の研究成果等を発信できる体制作りに邁進したいと考えております。
 これからも当法人の基本理念に沿って歯科医学と歯科医療をより一層推進し,国民の福祉に少しでも寄与できる情報を発信していきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。


日本歯科医学会連合 理事
五味一博(鶴見大学歯学部)

 令和3 (2021) 年に日本歯科医学会連合において常置委員会として承認されましたICT活用委員会2期目の活動についてご紹介させていただきます。
 COVID-19の感染拡大を機に歯科界をはじめ様々の分野でICTを用いた試みが行われ,ZoomやWebinarなどでの会議や講習会が一般的となって来ました。この状況を踏まえ,前年度には各会員学会に対しICTの活用状況についてのアンケート調査を行いました(https://www.nsigr.or.jp/pdf/ict_2022_enq_result.pdf)。その結果,多くはZoom等による会議が主体であり,今後どのようにICTを活用するかについては手探りの状態のようでありました。また,アンケート調査結果から比較的規模の小さな学会ではオンデマンドの研修会あるいは講習会開催を行おうにも費用的な問題が大きく,ICT活用の障害になっていることが判明しました。
 そこで,今後のICT活用委員会の活動の1つとして,学会連合が比較的安価なオンデマンド研修会貸し出しシステムを構築することを考えています。これを希望する会員学会に貸し出し,会員学会の研修会を現地開催だけでなくオンデマンドでも受けられる環境を提供することで各学会の会員サービスならびに会員の維持,増加に貢献できることを期待しています。また,昨年度に引き続きWebで行うワークショップの開催マニュアルの作成を検討しています。各会員学会においてはZoomでの会議は普及してきましたがWeb上でのワークショップとなると専門的知識が必要であり,あまり行われてこなかったものと思います。これまでの検討で,Webでのワークショップのマニュアル作成する場合,基幹ツール(Zoom, Webex Meetings, Google Meet, Microsoft Teamsなど)が数多く存在することがネックとなりマニュアルの作成が複雑となることが分かりました。そこでZoomなどに限定したWebワークショップマニュアルの作成をめざそうと考えています。これにより,活発で,かつ効率の良い学会活動が可能な環境を作り上げることができればと考えております。
 ICTの持つ可能性は極めて大きく,今後ICTを用いた新たな検査,診断,治療等の開発などが続々と行われていくと思います。しかし,学会連合には研究開発の直接的な機能はありませんので,ICTに係わる研究,開発のヒントの会員へ提示,また今後開発されるであろうICTを活用した機器(企業が言うDXの医療機器)などに関する情報発信と講演会(勉強会)の開催,さらには医療ニーズマッチング会等などを検討し,各学会におけるICTの活用を後押ししていきたいと考えています。どうぞ,よろしくお願いいたします。


日本歯科医学会連合 理事
関根秀志(東京歯科大学歯学部)

 今期,日本歯科医学会連合雑誌編集担当役員を仰せつかりました関根秀志です。よろしくお願いいたします。これまで日本歯科医学会連合雑誌は,冊子媒体では年1回発行と共に,投稿作業が整いました論文から,順次,J-STAGEに早期公開してまいっております。今後も,同様の発行形態といたします中,さらにさまざまな分野の論文を投稿いただき,編集代表者の野間昇先生をはじめ多くの編集幹事,編集査読者の先生方のご協力をいただきながら,雑誌の充実を図ってまいりたく考えております。
 加えまして,政策連携渉外委員会,そして歯科医学用語検討ワーキンググループにも参加させていただきます。今期からの日本歯科医学会連合に参加させていただきますが,微力ながら一つ一つ取り組んでまいる所存でございます。ご指導,ご鞭撻のほど,よろしくお願いいたします。


日本歯科医学会連合 理事
田村文誉(日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック)

 この度,日本歯科医学会連合理事に就任いたしました,日本歯科大学の田村文誉です。現在,日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニックにおいて教育,臨床,研究を行ない,摂食嚥下リハビリテーションや小児在宅歯科医療に力を入れています。
学会連合では常設委員会の将来構想推進委員会副委員長,医療職連携委員会の担当役員を,臨時委員会では商標登録ワーキンググループ委員長,担当役員,専門歯科技工士制度検討ワーキングループおよび専門歯科衛生士制度検討ワーキンググループの担当役員を拝命いたしました。学会連合では,前年度まで小林隆太郎委員長のもと商標登録ワーキンググループで「ハビルちゃん」のプロジェクトに関わらせていただいておりました。今年度からは理事ということで,さらなる責任の重さを痛感しております。皆様のご迷惑にならないよう,少しでもお役に立てるよう頑張りますので,どうぞよろしくお願いいたします。


日本歯科医学会連合 理事
二階堂 徹(朝日大学歯学部)

 令和5 (2023) 年~令和7 (2025) 年の2年間に倫理利益相反委員会の委員長を拝命いたしました。今回はじめて本委員会に所属して委員長を拝命することになったため,その責任の重さをひしひしと感じております。日本歯科医学会連合の常置委員会として,「大型研究推進委員会」や「臨床研究支援委員会」などがあり,日本歯科医学会連合としての研究活動が活発化することは確実です。そのような状況では,研究に関連した倫理,利益相反の事案が発生し,当委員会としての判断が必要な場面も出てくることが予想されます。幸いにも当委員会には,宮﨑隆副委員長をはじめ,大変重厚な委員のメンバー構成となっておりますので,各事案について委員会として慎重かつ円滑に対応したいと考えています。本委員会はけっして新しい課題に取り組むような組織ではありませんが,国民に信頼される研究活動と情報発信を支えるフレームとしての役割をしっかり担っていきたいと考えております。ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。


日本歯科医学会連合 理事
山城 隆(大阪大学大学院歯学研究科)

 この度,第5期日本歯科医学会連合理事に就任いたしました大阪大学の山城隆でございます。昨期に引き続き大型研究推進委員会を担当させていただきます。大型研究推進委員会では,これまで同様,会員の皆様にとって有益な情報を発信できるよう,大型予算研究を推進するためのシンポジウムを開催いたします。本委員会は,日本医療研究開発機構(AMED)が目標とする,オールジャパンでの医薬品,医療機器,再生医療の開発の実現に向け,歯科医療分野の医療研究開発費獲得を支援するために,平成28 (2016) 年に設置されました。一方,医療分野の進歩に伴い,AMED自体の支援体制は変化してきました。特に,ヘルスケアの重要性が深く認識されるようになり,健康の保持,増進のみならず,疾病の予防,共生に資する取り組みが推進されています。特に歯科領域では,ヘルスケアにより生活習慣が改善し,生活習慣病等様々な疾病の発生が抑えられることを示唆する報告がなされ,期待されています。本年度も,大型医療研究推進フォーラムを通じて,今歯科分野で課題とされている解決すべき技術課題や研究課題,シーズやニーズを共有し,出口戦略も見据えた大型研究の推進や,さらには研究の裾野がさらに拡がることを念頭に置いた情報提供をしたいと考えております。ご支援の程,よろしくお願い申し上げます。


日本歯科医学会連合 理事
依田哲也(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科)

 医療安全調査委員会担当しております,東京医科歯科大学の依田と申します。再任です。医療安全調査委員会の活動についてはすでに就任の挨拶で紹介させていただきましたので,今回は雑感を述べて挨拶とさせていただきます。
 教授室の窓からは神田川を挟んで,JR御茶ノ水駅のホームが一望できます。今は改良工事中で,ホームの天井は一部覆いで隠されています。お茶の水駅界隈は大きな病院が多数あるのに,エスカレーターもエレベーターもないという通院には不適な駅でした。バリアフリー化を目指して,平成28 (2016) 年6月に着工されました。令和7 (2025) 年3月の完成を目指すということですから,実に10年に及ぶ大工事です。神田川の土手上なので地盤改良が必要なために工期が長くなっているようです。完成の前に医科歯科も東京科学大となっているでしょう。そして,私自身もちょうど大学定年です。18歳で長野県から上京し,最初に通った予備校も御茶ノ水で,1年後から医科歯科大にお世話になり,途中他大学に勤務しましたが,再び御茶ノ水に戻ってきました。駅舎の完成と共に定年というのも何かの縁を感じます。
 そういえば,神田川勉強会というのがありました。御茶ノ水駅の南側に日大歯学部,神田川の流に沿って走る総武線の隣駅である水道橋駅には東京歯科大学,その隣駅の飯田橋駅に日本歯科大学があります。4大学での勉強会です。これだけ歯学部が集中しているのは世界的にも珍しいのではないでしょうか。これからも協力していきましょう。東京都内で一つだけ離れたところにある昭和大学も含めて。


令和5 (2023) 年10月1日

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一般社団法人 日本歯科医学会連合